今月のこの一句
                     平成二十九年一月

 若い日に走って溜めたこのゆとり 津田と志子

 この走るは勿論粉骨砕身ということで、経験に基づく作者の実際を振り返っての想いであろう。それが実って今は多少なりともゆとりを持って暮らしていける。そんな自分を褒めてあげたいといった気持ちが伝わってくる。
  HEART川柳一人一句
               平成二十九年一月

 基礎票は家族親戚飲み仲間       正武
 若い日に走って溜めたこのゆとり   と志子
 一人また一人と散って逝く同期     直路
 基礎研究防衛費より国護り      利枝子
 千兆円借金抱えこともなし        肇
 おもてなしだけはコストがゼロベース   彰
 アメリカも分からん国の仲間入り   おさむ
 金婚の風雨に耐えた赤い糸       善弘